全国的に大気の状態が不安定 各地で局地的な雨

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横浜に立ち込めた灰色の雲。右側では雨が落ちてきています。

今日は全国的に大気の状態が不安定となり、各地で雨雲が発達しました。関東でも昼前から積乱雲が発達し、横浜でも一時的に黒い雲が空を覆いました。気象庁のレーダ-を見ると、全国的に雨雲が発生している様子が分かります。

この状況をもたらしたのは上空に強い入ってきた強い寒気。上空約5300m付近で-30度以下の寒気が西日本から東日本の日本海側にかかり、寒気の中心は-36度以下。真冬と違って、大気の下層は暖かくなってきているため、大気の状態が不安定となって、雲が発達しやすい状況となりました。

衛星画像を見ると、これまでは寒気が流れ込んできた時には日本海に筋状の雲が見られましたが、今回は日本海には雲は少なく、代わって中国東部や朝鮮半島、日本列島で雲が立っているのが分かります。これは陸上の加熱と上空の寒気で積雲や積乱雲が発達する様子を示しています。

今回の寒気は土曜日には日本の東に抜け、次第に暖かさが戻ってくるでしょう。日曜日は気温が上がり、初夏の陽気になるところもありそうです。

500c

(専門)上空500hPaの天気図

 

13時の衛星可視画像