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昨日とは一転 東北地方でで気温低下

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平年との気温差。東北から北海道では平年よりかなり低く、関東から九州では平年よりかなり高くなりました。

昨日25度を超える夏日となった仙台では、今日は一転して冬の寒さとなりました。宮城県東部では、昨日13時は26度近くあった気温が、今日13は9度前後と17度も低くなりました。7月中旬の陽気が3月中旬の陽気に、一気に季節が4ヶ月も変わった感じです。一方で、関東から九州にかけては再び気温が上がり、各地で夏日となりました。

ただ、明日以降は冷たい空気が本州に流れ込んでくるため、全国的に気温が下がってくるでしょう。

 

東北で気温上昇 福島と仙台では今年初の夏日

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前日との気温差。西日本で大きく気温が下がり、関東から東北の太平洋側では気温が上がっています。

17日は関東北部から東北南部で気温が上がり、福島と仙台では今年初の25度以上の夏日となりました。最高気温は福島で27.1度、仙台で25.1度。平年よりも10度近く高い気温です。

昨日、各地で25度を超えた西日本では気温が大きく下がりました。昨日29度を超えた米子では、夜から気温が下がり続け日中は15度以下。前日よりも15度近く低くなりました。

この大きな気温差をもたらした原因は低気圧から延びる寒冷前線。寒冷前線の通過前は、暖かい空気に覆われて気温が上がりますが、通過後は冷たい空気が流れ込み一気に気温が下がります。

南よりの風とフェーン現象 米子で最高気温29.4度

16日正午の気温

16日正午の気温

日本海の低気圧に向かって暖かい南西の風が吹き、西日本では気温が上がりました。特に山の風下にあたる日本海側の地域ではフェーン現象も加わり、各地で25度を超える夏日となりました。

鳥取県の米子では12時36分に最高気温29.4度を観測。あと一歩で真夏日(30度以上)ということろまで気温が上がりました。これは全国に見ても今日最も高い気温で、今年2番目の高さです。また、鳥取市でも28.1℃まで上がったほか、山陰や近畿、北陸、四国、九州の一部では28度を超えて初夏の陽気となりました。

最高気温 ※28度以上
鳥取県 米子 29.4℃
東京都 南鳥島 28.6℃ ※離島
兵庫県 豊岡 28.5℃
沖縄県 波照間 28.4℃ ※離党
徳島県 池田 28.4℃
愛媛県 大洲 28.4℃
岡山県 高梁 28.2℃
石川県 小松 28.2℃
鳥取県 倉吉 28.2℃
奈良県 五條 28.2℃
沖縄県 所野 28.2℃ ※離党
鳥取県 鳥取 28.1℃
兵庫県 香住 28.0℃
愛媛県 近永 28.0℃
宮崎県 神門 28.0℃

日本海北部に低気圧 全国的に南風が強く気温上がる

強い風に揺れる水面。横浜でも午後1時前に最大瞬間風速20.9m/sを観測。

強い風に揺れる水面。横浜でも午後1時前に最大瞬間風速20.9m/sを観測。

北海道の西に発達中の低気圧があり、そこから日本海に前線が伸びています。等圧線が混み合い、全国的に強い南風が吹いています。東京や千葉、横浜でも20m/sを超える最大瞬間風速を観測しました。また、低気圧に向かって南から暖かい空気が入ってきている影響で、東日本から西日本では20度以上となっています。特に北陸地方ではフェーン現象の影響でさらに気温が上がり、新潟県の一部では25度以上の夏日となりました。

前線が通過する今夜は、日本海側を中心に雨の降り、雷を伴って激しく降るところもあるでしょう。前線の通過後は寒気が流れ込み、明日の朝は北日本の日本海側で雪の降るところがありそうです。

正午の天気図

正午の天気図

(最高気温 14時まで)
新潟県 糸魚川 26.8度
新潟県 高田 26.6度

(最大瞬間風速 14時まで)
千葉 南西 21.6m/s
東京 南 21.4m/s
横浜 南西 20.9m/s

全国的に大気の状態が不安定 各地で局地的な雨

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横浜に立ち込めた灰色の雲。右側では雨が落ちてきています。

今日は全国的に大気の状態が不安定となり、各地で雨雲が発達しました。関東でも昼前から積乱雲が発達し、横浜でも一時的に黒い雲が空を覆いました。気象庁のレーダ-を見ると、全国的に雨雲が発生している様子が分かります。

この状況をもたらしたのは上空に強い入ってきた強い寒気。上空約5300m付近で-30度以下の寒気が西日本から東日本の日本海側にかかり、寒気の中心は-36度以下。真冬と違って、大気の下層は暖かくなってきているため、大気の状態が不安定となって、雲が発達しやすい状況となりました。

衛星画像を見ると、これまでは寒気が流れ込んできた時には日本海に筋状の雲が見られましたが、今回は日本海には雲は少なく、代わって中国東部や朝鮮半島、日本列島で雲が立っているのが分かります。これは陸上の加熱と上空の寒気で積雲や積乱雲が発達する様子を示しています。

今回の寒気は土曜日には日本の東に抜け、次第に暖かさが戻ってくるでしょう。日曜日は気温が上がり、初夏の陽気になるところもありそうです。

500c

(専門)上空500hPaの天気図

 

13時の衛星可視画像

季節外れの寒気 奥日光では20cmの積雪

23時のレーダー

23時のレーダー画像。栃木県には雪雲・雨雲がかかり、奥日光では雪となっています。

東日本から西日本にはこの時期としては強い寒気が流れ込んできました。関東地方では夜になって寒気が入り、東京でも一気に気温が下がりました。北関東では平野部でも5度以下まで下がっています。北関東の山沿いでは夕方から雪となり、栃木県奥日光では短時間で20cmを超える積雪となっています。

この寒気はこれから数日、日本付近に居すわる予想で、2、3日は寒い天気が続きそうです。

 

 

201304101800-00

10日18時気温

201304102100-00

10日21時の気温

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11日午前0時の気温

6日から7日の春の嵐 各地で記録的な雨

東京都心でも7日0時までに1時間に40ミリを超える激しい雨が降りました。

東京都心でも7日0時までに1時間に40ミリを超える激しい雨が降りました。

6日から7日にかけて、発達した低気圧の影響で全国的に強い風が吹き荒れ、局地的には猛烈な雨が降りました。神奈川県海老名では22時42分までに1時間に102ミリの雨を観測し、観測史上1位の値を更新しました。このほか、宮崎県青島で91.5ミリ、和歌山県新宮で87.5ミリ、福島県平で91.0ミリの猛烈な雨が降りました。また風は7日は東日本から北日本で風が強まり、北海道の網走地方宇登呂で41.6m/sの最大瞬間風速が観測された。

6日午前9時に九州付近にあった992hPaの低気圧は、同日21時に980hPa、7日午前9時に日本海で972hPaまで発達しました。

(6日 1時間降水量)
海老名 神奈川県 102mm (22:42) ※1分雨量を元に気象庁発表
青島 宮崎県 91.5mm (09:10)
新宮 和歌山県 87.5mm (16:10)
佐喜浜 高知県 73.5mm (14:00)
海陽 徳島県 72.5mm (14:00)
佐川 高知県 66.0mm (13:30)
都農 宮崎県 65.5mm (09:50)
赤江 宮崎県 62.0mm (09:10)
天城山 静岡県 56.5mm (21:10)
窪川 高知県 54.5mm (12:50)

(6日 1時間降水量 関東地方)
海老名 神奈川県 102mm (22:42) ※1分雨量を元に気象庁発表
平塚 神奈川県 50.5mm (22:10)
世田谷 東京都 46.5mm (23:20)
日吉 神奈川県 44.0mm (24:00)
横浜 神奈川県 37.0mm (21:50)
辻堂 神奈川県 35.5mm (21:20)
東京 東京都 34.0mm (24:00)

(7日 1時間降水量)
平 福島県 91.0mm (02:10)
広野 福島県 66.5mm (02:00)
山田 福島県 40.0mm (01:50)

(6日 最大瞬間風速)
蒲生田 徳島県 東南東 34.1 m/s (14:50)
三宅島 東京都 南東 32.7 m/s (20:28)
敦賀 福井県 南南東 32.2 m/s (16:59)
神津島 東京都 南東 31.4 m/s (17:27)
大島 東京都 南南東 31.0 m/s (19:24)
日和佐 徳島県 東南東 30.8 m/s (14:43)
小浜 福井県 南東 30.6 m/s (16:53)
大島北ノ山 東京都 南 30.3 m/s (21:01)
三宅坪田 東京都 南南東 30.3 m/s (20:26)
銚子 千葉県 南東 30.0 m/s (22:35)

(7日 最大瞬間風速)
宇登呂 網走地方 東 41.6 m/s (13:12)
斜里 網走地方 東南東 37.9 m/s (12:52)
神津島 東京都 西 36.0 m/s (19:42)
三宅島 東京都 南西 35.7 m/s (22:57)
二本松 福島県 南 34.5 m/s (19:38)
白石 宮城県 西 34.2 m/s (20:00)
倶知安 後志地方 南南東 34.2 m/s (02:45)
丸森 宮城県 西南西 33.7 m/s (21:18)
新川 宮城県 西 33.2 m/s (19:18)

神奈川県海老名で1時間に102ミリの猛烈な雨

23時のアメダス降水量

活発な積乱雲がかかり、神奈川県海老名では22時42分までの1時間に102ミリの猛烈な雨が降りました。
南関東では広い範囲で1時間に50ミリを超える雨が降り、7日0時現在、神奈川県の鶴見川や東京都の神田川、目黒川で氾濫危険水位を超えています。
神奈川県平塚市は、座禅川や鈴川で氾濫のおそれがあるとして、6日23時5分、1万5441世帯に避難勧告を出しました。

 

 

週末は全国的に大荒れ

6日午前6時の地上天気図

6日午前6時の地上天気図

低気圧が急速に発達しながら日本海を進むため、この週末は全国的に大荒れの天気となるでしょう。
昨年4月に死者も出て爆弾低気圧と状況が似ているため、厳重な警戒が必要です。日本気象協会の予想によると、警戒が必要な時間帯は次の通りです。

<風>
関東~東海: 6日の朝~8日の朝
近畿~九州: 6日~7日の深夜
北海道~東北: 6日の深夜~9日の朝
沖縄: 6日の昼前~ 8日の朝

<雨>
関東~東海: 6日の夕方~7日の昼過ぎ
近畿~九州: 6日の昼頃~7日の昼過ぎ
北海道~東北: 6日の未明~7日の深夜
沖縄: 5日の夕方~6日の昼過ぎ

 

6日午後9時の予想天気図

6日午後9時の予想天気図

7日午後9時の予想天気図

7日午後9時の予想天気図