投稿者「川瀬 宏明」のアーカイブ

東京で初雪

201312201500-00上空を寒気が通過し、関東地方では午後から大気の状態が不安定となり、一時的に強い雨や雪が降りました。

東京では、午後3時頃みぞれが降り、平年より14日早く初雪を観測しました。東京でクリスマス前に初雪を観測するのは8年ぶりです。

13時頃から雨が降るとともに急激に気温が下がってくる様子がわかります。

千葉県の柏市あたりでは、一時的に本格な雪となり、うっすら積もったようです。

なお、一足先に強い寒気が流れ込んだ西日本では、午前中から各地で初雪が観測されました。

【初雪】
佐賀、熊本、大分
高知、徳島
神戸、和歌山、津
東京

日暈と幻日

幻日_131216

撮影日:2013年12月16日

撮影場所:東京都台東区上野

強い寒気 東北地方の内陸では積雪が1m超える

snc00

昨日14日から、日本付近は強い冬型の気圧配置となっていて、日本海側では雪が続いています。特に、東北地方の山沿いでは積雪が1mを超え、15日正午現在、積雪の多い地点は、

・青森県 酸ケ湯 125cm
・山形県 大井沢 118cm
・山形県 肘折 116cm
・山形県 尾花沢 96cm
・岩手県 祭畤 93cm

・北海道 上川地方 朱鞠内 134cm
・北海道 上川地方 音威子府 92cm

となっています。

また、昨夜から今朝にかけては、東北地方の太平洋側の仙台でも雪が降り、一時5cmの雪が積もりました。

一方、関東の北部の山沿いでも昨日から本格的な雪となっており、群馬県みなかみ町藤原では24時間で51cmの雪が降りました。

関東平野に入らなかった暖かい南風

13121006

10日は前線や低気圧の伴い、前日の天気予報では、昼頃にかけて関東地方で強い南風が吹き気温も上がる予報でしたが、
実際には、関東地方に南風はほとんど入りませんでした。東京では気温は上がらず、気象キャスター泣かせの日となったようです。

熊谷のウィンドプロファイラを見ると、上空1000m以上では強い南風が吹いていて、上空には暖気が入っている様子がわかります。

201312100700-00

ウィンドプロファイラ 熊谷  高度時間断面 7時~13時

今朝、雨の降る前に、関東北部でかなり気温が下がっていたことと、降水粒子の蒸発冷却が寄与して、関東内陸では下層に冷気プールが形成されていたようです。
熊谷のウィンドプロファイラでは、8時半~10時半頃、2km以下が降水粒子が落下している層だと思われます。

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アメダス 気温 9時

ちなみに、横浜では10時頃に一時的に南風が入り、気温が一気に6度近く上昇しました。
実際に、この時間帯はかなり暖かく感じました。逆に気温の下がった正午頃はかなりひんやりしていました。

(横浜 アメダス)
9時 7.1度 北西
10時 13.1度 南南西
11時 6.3度 北北東

201312101000-00

アメダス 気温 10時

201312101100-00

アメダス 気温 11時

館野のゾンデを見ると、弱い北風の冷気層はつくばではかなり薄かったようです。
※ ただ、この時間はまだ降水粒子の蒸発による冷却は起きてません。

emagram

館野(つくば)の午前9時のエマグラム

(10日00Zの下層の気温) ※ 気圧 高度 気温
995.0hPa 31m 9.0度
993.0hPa 47m 8.2度
977.0hPa 181m 13.0度
956.0hPa 361m 12.1度
925.0hPa 633m 10.8度
867.0hPa 1170m 7.2度

融けかけの雪@越後湯沢

echigo04

撮影場所:新潟県 越後湯沢
撮影日:2013年12月7日

秋田市で2時間で23cmの積雪

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秋田市では今朝、一時的に雪が強まり、午前4時から6時までの1時間に23cmもの雪が積もりました。午前4時に10cmだった積雪が午前6時には33cmに。特に午前5時までの1時間には11ミリの降水量が観測されており、積雪も11cm増えています。この時間帯が最も雪が強かったようです。

(秋田市の気象状況)
3時 -0.4度 0.0mm 7cm
4時 -0.5度 1.0mm 10cm
5時 -0.1度 6.5mm 21cm
6時 0.1度 11.0mm 33cm
7時 0.6度 7.5mm 35cm

天気図を見ると、日本付近は西高東低の冬型の気圧配置となっていますが、日本海には等圧線のくぼみがいくつか見られ、ここで雪雲が発達し、秋田市に局地的な大雪をもたらせたと思われます。

フィリピンに猛烈な台風30号が上陸

201311080300-00
フィリピンに今年もっとも発達した台風30号が、8日午前、勢力を保ったまま上陸しました。上陸時の中心気圧は895hPa、中心付近の最大瞬間風速は90メートルと、今世紀最大級の台風です。
気象衛星の赤外画像では、大きな台風の雲の中心にパッチリとした目が見られます。

またMODISがとらえた可視画像では、台風の眼の中の構造までしっかりと捉えられていました。

なお、フィリピンで行った被害は、各ニュースサイトをご覧ください。