記録的大雪 甲府で観測史上最大114cmの積雪 前編

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14日から15日にかけて通過した南岸低気圧の影響で、関東甲信地方では2週続けて記録的な大雪となりました。特に深刻な被害にあったのが山梨県と関東南部の山間部。甲府では積雪が1メールを超え、1896年に観測が始まって以降、最大の積雪となりました。これまで約115年間の最深積雪が49cmだったことを考えると、以下に積雪が多かったかが分かります。これらの地域ではもともと多量の雪が降る地域ではないため、交通網のマヒにより一時孤立しました。
関東北部の平野部でも50cmを超える大雪となり、前橋で72cm、熊谷で62cmの積雪を観測。いずれも観測史上最大の積雪となりました。

最深積雪の記録を更新したのは、

山梨県 甲府 114cm (49cm 1894年~)
山梨県 河口湖 143cm (89cm 1933年~)

長野県 飯田 81cm (56cm 1897年~)
長野県 軽井沢 99cm (72cm 1925年~)

群馬県 前橋 73cm (37cm  1896年~)
群馬県 草津 148cm (136cm 1989年~)

埼玉県 熊谷 62cm (45cm  1896年~)
埼玉県 秩父 98cm (58cm 1926年~)

栃木県 宇都宮 32cm (30cm 1890年~)

宮城県 白石 57cm (32cm  1984年~)
宮城県 新川 70cm (54cm 1984年~)

福島県 白河 76cm (74cm 1940年~)

※(  )はこれまでの最深積雪と観測開始年
※1985年以前から観測がある地点のみ。