９日は、南から暖かい空気が入ったところにフェーン現象が加わり、関東から九州にかけては気温が上がりました。奈良県の十津川村風屋で３２度まで上がったのをはじめ、全国２７地点で最高気温が３０度を超える真夏日となりました。

岐阜県高山市では、朝は２．４度まで下がりましたが、日中は３０．７度の真夏日。その差が３０度近くあり、気温の日較差が非常に大きくなりました。
また同市荘川町では、最低気温が-1.6度の冬日、最高気温が26.8度の夏日で、１日のうちに夏と冬が同居した形となりました。

（最高気温）
奈良県　風屋　32.0度
岐阜県　萩原　31.4度
島根県　津和野　31.1度
長野県　南信濃　31.1度
三重県　粥見　31.0度
岐阜県　長滝　31.0度（5月の1位の値を更新）
京都府　園部　30.9度
長野県　飯田　30.9度
岐阜県　高山　30.7度
岐阜県　揖斐川　30.6度
長野県　上田　30.6度

８日の最低気温。

８日は全国的に冷え込みが強まり、全国３８地点で５月としての最低気温の記録を更新しました。中部地方の内陸部や山陰地方の山沿いでは、広い範囲で氷点下の冷え込みとなりました。

関東地方では、茨城県や栃木県、千葉県の千葉県を中心に気温が下がり５度以下の冷え込み。千成田空港では最低気温が０．８度と、氷の張るような朝でした。

午前５時の関東地方の気温

夕方、関東地方を前線が通過し、横浜の上空っでも積乱雲が発達。にわか雨が降り、雷もなりました。

天気図を見ると、東北地方を前線を伴った低気圧あり、この北側と南側で全く違う陽気となりました。

南側の関東から九州にかけては気温が上がり、各地で２５度以上の夏日となりました。宮崎県の神門では最高気温３０．２度を記録。本州で今年初めて３０度以上の真夏日となりました。宮崎市でも２９．７度まで上がり、６月下旬並みの暑さとなりました。

一方、北側の北海道では今日も気温が低め。十勝地方では朝から雪が降り、帯広では３ｃｍの雪が積もりました。帯広で５月に積雪が観測されたのは８年ぶりです。

前線は、夕方、関東地方を通過し、東京や横浜でも一時的に雨や雷雨となりました。

【日最高気温】
宮崎県　神門　30.2度
宮崎県　宮崎　29.7度
宮崎県　赤江　29.5度
大分県　宇目　29.4度
宮崎県　西都　29.3度
大分県　犬飼　29.1度
高知県　佐賀　29.1度
岡山県　高梁　29.1度
三重県　熊野新鹿　28.8度
岡山県　津山　28.7度

【日降雪量】
北海道 十勝地方　上札内　17cm
北海道 十勝地方　帯広泉　15cm
北海道 十勝地方　芽室　9cm
北海道 十勝地方　新得　8cm
北海道 十勝地方　浦幌　5cm
北海道 上川地方　幾寅　4cm
北海道 上川地方　音威子府　3cm
北海道 上川地方　朱鞠内　3cm
北海道 後志地方　余市　3cm
北海道 網走・北見・紋別地方　宇登呂　3cm
北海道 胆振地方　白老　3cm
青森県　酸ケ湯　3cm
北海道　十勝地方　帯広　3cm

北海道の東で低気圧が発達し、日本付近は西高東低の冬型の気圧配置となっています。上空には強い寒気が流れ込み、西日本を中心に全国３７地点で５月としての最低気温の記録を更新しました。

また、北海道のオホーツク海側では本格的な雪が降り、網走支庁の斜里町宇登呂では２４時間降雪量が１６ｃｍとなりました。本州でも山沿いでは雪となり、青森県酸ヶ湯と福島県只見で６ｃｍの雪が降りました。

北日本の冷え込みは来週の初めまで続きそうです。

横浜市は午前中、どんよりとした曇り空

今日は前線が日本列島を通過し、午前中を中心に関東から九州にかけては雨となりました。ただ、関東南部は西の山によって雨雲が遮られたため、雨がほとんど降らなかったところもありました。レーダー画像で見ても、関東南部で雨雲とが切れていることが分かります。

一方、前線が通過する前には南寄りの風が強く吹き、横浜市では最大瞬間風速22.1m/sが観測されました。

茨城県で行われたかすみがうらマラソン。冷たい雨の中、開催されました。同日行われた長野マラソンは雪の中のマラソンだったようです。

南岸低気圧の通過に伴い、東北から関東、中部地方にかけて冷たい雨や雪が降りました。東北南部や長野県では季節外れの雪となり、長野と松本で４ｍ、福島市で３センチ、仙台で１センチの積雪が観測されました。

長野や福島では統計開始以来、最も遅い積雪。仙台で４月下旬に積雪が観測されたのは４７年以来、６６年ぶりの積雪でした。

関東地方では平野部は雨で正午でも５度～６度の真冬並みの寒さ。北関東の山沿いでは本格的な雪となり、奥日光で１８センチ、那須で１６センチ、草津で１７センチの積雪を観測しました。

正午の天気図。一時的に西高東低の冬型の気圧配置となりました。

上空にこの時期としては強い寒気が流れ込み、一時的に西高東低の冬型の気圧配置となりました。今朝は札幌で雪が降り、１ｃｍの積雪を観測しました。また青森市や弘前市でも一時的に雪が降ったほか、秋田市でもみぞれが降りました。

青森県の酸ヶ湯では、３４９ｃｍまで減っていた積雪が、２日間で３５ｃｍの雪が新たに積もり、積雪が一時３８４ｃｍに達しました。