投稿者「川瀬 宏明」のアーカイブ

岐阜県多治見で39.3度

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関東から九州にかけての内陸部を中心に気温が上がり、岐阜県多治見市では午後2時過ぎに、39.3度の最高気温を観測しました。
これは全国でこの夏一番の気温です。多治見の7月の記録に0.1度に迫るものでした。このほか、愛知県豊田で38.6度、名古屋市で38.2度を記録した歩を初め、全国187地点で35度以上の猛暑日、気温の観測があるアメダスの約8割に当たる684地点で30度以上の真夏日となりました。

各地の最高気温は、

岐阜県 多治見 39.3度
愛知県 豊田 38.6度(7月の1位の値を更新)
岐阜県 美濃加茂 38.5度(7月の1位の値を更新)
岐阜県 揖斐川 38.2度
愛知県 名古屋 38.2度
岐阜県 岐阜 38.2度
大阪府 枚方 38.0度
京都府 京田辺 37.9度(7月の1位の値を更新)
岐阜県 美濃 37.9度
長野県 南信濃 37.9度

この高温をもたらした要因は、東日本から西日本にかけて背の高い高気圧に覆われたため。
上空の天気図を見ると、850hPa(約1500m)から500hPa(約5800m)、300Pa(約10000m)のどの高度でも、関東から東海付近に高気圧が見られます。

高気圧による弱い下降流が、上空の暖かい空気を地上におろす「断熱昇温」という現象が起こり、関東から九州で気温が上がりました。
なお、特に気温が高かった多治見などでは、このほかに周囲の山によるフェーン現象や周囲の都市の影響もあると思われます。

島を通過したガストフロント

今日の午後、積乱雲から発生した冷気外出流(ガストフロント)が島を通過する様子を気象衛星がとらえていました。

ガストフロントの先端には、周りの風とぶつかって上昇気流が生じ、アーククライドと呼ばれる円弧上の雲ができます。
気象衛星の可視画像では、その円弧上の雲が時間とともに広がっていく様子が良く分かります。

ガストフロント

また、このガストフロントは正午過ぎに南大東島を通過しました。
南大東島の観測点では、12時に31.7度だった気温が、12時半には27.6度まで下がっており、
このタイミングで冷気が入ったことが分かります。

その後、13時半には南大東島の気温は31.5度まであがり、元に戻りました。

ガストフロントに伴うアーククラウドも、午後2時半には消えて見えなくなってしまいました。